雨の合間の稲刈り!体験の喜びと、今「農業」について思うこと
先日、無事に稲刈りイベントを開催いたしました!

金曜日の時点ではどの天気予報を信じるべきか迷うほどの空模様。「きっと曇りだろう!!」と信じて開催を決断しました。当日の朝方まで少し雨が残っていたようですが、いざスタート時間になると見事に曇り空へ!お天気も味方してくれました👍
稲刈りを始める前に、まずは田んぼのすぐ近くにある「報徳堀」をご案内。 この堀は、二宮尊徳さんが水はけの悪い田んぼを豊かな良田にするため、村人たちと一丸となって掘った歴史ある場所です。この土地が尊徳さんの強い想いによって育まれてきたこと、そして田んぼが持つ多様な役割をお伝えしてから、いよいよ田んぼへ向かいました。
家族連れはお子さんと笑顔いっぱいに、大人たちはそれぞれのペースで黙々と作業。

本当はもっとたくさん刈っていただきたかったのですが、この後の天日干し(はざ掛け)期間に雨が続いてカビてしまうのを避けるため、今回は泣く泣く量を抑え気味に…😭 それでも、参加された皆さんは楽しみながら取り組んでくださり、さまざまな世代がひとつになって汗を流す「農業の良さ」を改めて実感できた素晴らしい一日となりました。
雨の影響で残りの作業がいつ終わるかはまだ分かりませんが、自然と向き合いながら焦らず進めていきます!
■ イベントを終えて——現場から考える「日本の農業と食」の今
こうして参加者の皆さんと土に触れ、お米を作る喜びを分かち合う一方で、現場に立つ生産者として、いま日本の農業が置かれている状況に強い危機感を抱いています。
1. 農業が「博打」になってしまっている現状 昨年の米価高騰から一転、今年は価格が暴落する事態となっています。 「日本の食を支えよう」「食卓に美味しいお米を届けよう」と希望を胸に設備投資を行い、規模拡大に挑んできた生産者たちが、こうした乱高下に翻弄され、先が見えない不安に直面しています。
人々の命と暮らしを支える「安全保障」として、本来であれば「食」の安定した生産と安全な流通体制が不可欠なはずです。しかし現実には、天候や市場価格に振り回され、農業経営そのものがまるで「博打(ギャンブル)」のようになってしまっています。
これでは、これまで頑張ってきた農家が離農してしまうだけでなく、次の世代が新たに参入することすらできません。「希望」はなく「不安」ばかりが募る状況で、先進国として最も根本にあるべき「食」をどう維持していくのか、今まさに問われていると感じます。
2. なぜ「農」を始めるハードルはこんなにも高いのか? もうひとつ強く感じるのは、個人で農業を始める際のハードルの高さです。 企業等に就職するケースを除き、個人経営として「農」の世界に入ろうとすると、様々な規制や手続き、資格のような参入障壁が立ちはだかります。正直なところ、「食を作り、土地を守りたい」という志があるのになぜここまで制限されるのか、疑問を感じざるを得ません。
国は大規模化や集約化を目指しているのかもしれませんが、それは資本主義的な経済効率だけを見たときの話です。 現場には、「この土地の景観を守りたい」「この場所や地域の人たちが好きだから、ここで暮らして農業を始めたい」という想いを持って「農」に挑戦しようとする人がたくさんいます。
日本の国土の約7〜8割は山林であり、平野部は限られています。 だからこそ、大規模化だけに捉われず、小さくても「農」をやりたいと願うすべての人にチャンスを与えるべきではないでしょうか。借りた土地を責任持ってやり切り、地主さんや地域住民の方々と誠心誠意コミュニケーションをとることは当然の前提ですが、もっと挑戦する人が賞賛され、受け入れられる社会であってほしいと思います。
もっと「農」に自由を!!
これからも ikisato は、地域に根ざした農業体験を通じて、食の尊さや自然の豊かさを伝えるとともに、現場からの声を大切に発信していきます。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

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